2024年の活動

今年の伊方集会は、24年10月27日の予定。

第38回伊方集会開催のご案内

 

 四国にのこる唯一の伊方原発3号機も今年12月で運転開始から30年を越え老朽化の域に入るため、30年目の高経年化評価を今回の定期点検でしているはずです。

 その一方では、8月の日向灘での地震によって、初めての「南海トラフ巨大地震注意」情報が出されたことで、南海トラフ巨大地震と伊方原発の複合災害が想定内となりました。原子力規制委員長は記者会見で問われてたとえ仮に「巨大地震警戒」報が出されても原発を止めることはない、それは注意報への対応策と同じだと語っています。

 来年3月には松山地裁と広島地裁での運転差し止め裁判の判決も予定されており、山口地裁岩国支部でも急いで証人尋問が行われているところでしょう。

急きょの総選挙も噂される中ですが、ぜひこの日はお集まりください。

 

 〈同封物〉

 伊方集会チラシ

 カンパ用の郵便振替用紙(よろしくお願いいたします)

 ○しまくらまさし写真展『フクシマ』
~記録すること、記憶すること~ チラシ

2023年の活動


四国電力社長 長井 啓介 殿

抗議要請文

 

 昨今の世界情勢の激動や自然災害の激甚化の下、日夜安定した電気供給に努力される貴社には敬意を表したい。しかしながら、原子力を放棄しない事実には断固として抗議する。

 

 ここ伊方原発は、用地買収から建設、稼働、再稼働の過程において、現地住民に対して充分な説明もなく理解も得られないまま、権力とカネにものを言わせて手段を選ばず強引に押しつけられたもので、かつては東の柏崎刈羽、西の伊方と呼ばれる激しい反対闘争が繰り広げられた。

本日の伊方集会は、チェルノブイリ事故の翌々年、事故の恐怖がここ伊方でも現実に起きてはならないという想いの有志たちによって始められ、今回で37回となる。

先年、福島第一原発の過酷事故により、この国から原発はなくなるものと信じたが、わずか数年で再稼働が始まり今日に至っている。世界ではドイツ、台湾など福島の事故の酷さを見て脱原発を決めた国があるにも拘わらず、当事者たる日本は脱原発に舵を切るどころか原発にあくまで拘り、かつ稼働期間を60年又はそれ以上に延長したり、破綻した核燃サイクルを諦めないなど、まさに福島の事故に学ばない、破滅への道を進んでいるとしか思えない。

 

私達は、そうした原発推進に断固として反対、抗議するためにここに集まった有志である。今日こうして集まれた者だけでなく、既に鬼籍に入られた先人達、今日は都合で来られない有志達の声も背負い、伊方原発に、また、原発推進の動き全てに反対、抗議するために、更にはこの地に生きる全ての生命の「原発止めろ」の声も背負い集まったものである。

 

 伊方原発は日本一長い佐田岬半島、日本一長い中央構造線の上に存在し、目の前には世界有数の生物多様性と生物生産力の豊かな瀬戸内海がある。万が一事故が起きれば閉鎖性海域の瀬戸内海は死の海となり、長く地形の複雑な佐田岬半島では避難も救助も復興もほとんど不可能である。事故を起こさなくても放射能と温排水を瀬戸内海にたれ流し、山を荒らし海を枯らし、全ての生命の生存権を脅かしながらでなければ稼働できず、誰かが被曝労働に従事しなければならない。更には、半永久的に保管しなければならず、処理の方法すら確立していない核燃料廃棄物を産み出す、危険極まりない上に始末の出来ない迷惑この上ない施設である。

 

 再生可能エネルギーによる発電や新しい効率的な発電方法が開発され、電気供給には余裕ができた今、原発にあくまで拘り続ける意味は全くない。私達は、そんな危険かつ犯罪施設でしかない原発の電気を必要とはしない。かつては、安くて地球温暖化に優しいクリーンな発電と言われていたが今ではそれは全くデタラメであったと証明されている。私達は生きとし生ける全ての生命と、未来へと続く生命の繋がりを守るため、以下のことを貴社に要求する。

 

  伊方原発3号機の稼働を直ちに停止し、即廃炉にせよ。乾式貯蔵を止め、この地から核物質を全て撤去せよ。原子力から撤退せよ。

そして、自然に優しく地域社会と共存共栄できる企業へと産まれ変わるよう要請する。

20231022日 第37回伊方集会参加者一同